飯田グループホールディングスのグループ企業である株式会社東栄住宅(本社:東京都西東京市、代表取締役:佐藤 千尋)は、この度2024年度グッドデザイン賞を3プロジェクト同時受賞いたしました。
受賞いたしましたのは以下3プロジェクトとなります。
TOEI Safety Damper(東栄セーフティダンパー)とは
2000年に施行された耐震基準では、震度6強から7クラスの大きな地震でも、1回では倒壊しないように設計されています。しかし、この耐震基準は、大地震後の地震活動(余震等)までは考慮されていません。そこで、より地震に強い家づくりが必要との思いから、東栄住宅は住友ゴム工業株式会社と株式会社カナイの3社共同で、「TOEI Safety Damper」を開発いたしました。
概要
グッドデザイン賞審査員 / コメント
多くの地震の発生が想定される日本において、住宅の構造の強化と同時に、施工現場の対応も考えなければならない。ダンパーとブレースを分離させた構造とすることでの施工性の向上、職人が一人でできるよう軽量化、工期短縮などの見えない部分での意味も大きい。低コストを実現している点も含めて高く評価できる。また、戸建分譲住宅業界における制震技術の普及に対する貢献にも期待したい。
グッドデザイン賞受賞ページ
地盤改良工法R-Evolveパイルとは
電柱を杭にするという今まで実現されていなかった工法を環境に配慮して運用化した取り組み
概要
グッドデザイン賞審査員 / コメント
使用済みの電柱を住宅の杭として用いるという、省資源という点から極めて理に適ってはいるが、いまだ実現に至っていなかった工法を自社の供給する住宅に採用する地盤改良杭として実現した。実際には困難を伴うであろうこのシステム構築が、地下水流の保全によって地域の暮らしを守るという大きな目的のために行われている点も高く評価した。
グッドデザイン賞受賞ページ
「私の選んだ一品2024」(ささえる一品)選出審査員 / コメント
建築家:伊藤 博之 様
首都圏で年間6万本抜かれる電柱を、住宅用の杭にするという、誰もが納得するが実現されていなかったアイデアを、様々な困難を越えて実現した工法。これが、単にリサイクルの為だけでなく、事業者が住宅を提供する地域にとって重要な地下水を、汚染したり枯渇させないためでもあると知って、大いに納得。
「私の選んだ一品2024」受賞ページ
宅地開発手法 簡単に地図から消せる道とは
将来、街の再編が必要になった際も住民の意思で道路を消し、土地の利用を柔軟に変更できるようにしました。また、住宅開発では、独自の道のデザインを取り入れ、道路が単なる通行のためのものではなく、コミュニティを育む場所としています。
概要
グッドデザイン賞審査員 / コメント
本プロジェクトは、人口減少社会における都市開発の課題にとって革新的で先進的なソリューションである。この設計により住民は、従来の道と区画のレイアウトを再考することでインフラを管理できるようになり、安全を確保しながらコミュニティの感覚を育むことができる。恒久的な行政管理道路ではなく地役権を組み込む ことにより、将来の都市再編に柔軟性を与え、都市が人口動態の変化により迅速に適応できるようになる。安全性、平等、都市の長期的な持続可能性を促進し、道路やコミュニティエリアの機能を果たす多機能空間を創出する。
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